人類の本拠点であり宝石国の領土。
中央には女神の泉があり、その加護か一定の範囲内にはジェリーズが接近できずその範囲に合わせて防壁が作られている。
元々宝石が多く埋まった洞窟であり、それらを切り出すことで形作っていった。その石材を使用しているため石造りの建造物が並ぶ。
木材の入手には加護の外である森に入らなければいけないために家具や必需品に少しずつ使われる。
宝石国の王の屋敷が木造であるのは木材のほうが希少性が高い故だろう。
女神の泉は軍と組合により管理されており、泉を挟むように王の屋敷と組合の本部、それを囲うように中枢となる建物が並び、さらにその外側を商店らが、その周りを住宅が囲む形となっている。泉のちょうど上のあたりから空が見える大きな穴が開いている。加護がなければそこからジェリーズが降ってきてしまうと考えると泉の厳重な守りの理由がわかるだろう。
泉の近くに石板があり、そこから新たな転移者がやってくる。
洞窟の出口であり、街の出口でもある門は三つある。
北門から出ると少しの森を挟んですぐに海に出る。
南門から出ると大森林。
南東門から出ると開拓の進んだ開拓者の拠点が広がる平原に出る。
宝石の街から南東に進んだ大森林と隣接しながらも比較的安全に広がっている平原にいくつかの集落がある。泉の加護などはないが、ドーム状に天井を作っていたりなどしてジェリーズの対策をしている。だがそれも気休めで、時々どこかの集落がジェリーズにつぶされたという話題が出てくることだろう。
集落には組合の支部があり、本部からの依頼などを開拓者に紹介したり、各集落での依頼の応募などをしている。
現実世界と比べ大きく異なるのは海水に塩化ナトリウムなどが含まれていないこと。
逆に砂糖水のように甘いし船などを浮かせられはするが少し粘り気がある気もする不思議な水。
海中に生息する魚らも珍妙で、旧世界では見たこともないようなものが多く存在する。
旧世界のような魚がいくつか市場に存在するが、それらは宝石の街で養殖されている物である。
海を沖に出すぎるとジェリーズからの逃げ場がなくなるためあまり開拓は進んでいない。
海に行く途中の森の中には大森林よりも動物が少なく果物や野菜が多くある。
森を挟むように山が連なっているためそちらには現状すすめない。
旧世界にも見られる動物たちが多く生息している。
現状まともな木材の入手先はこの大森林となるが、木々に囲まれた環境でどこへ降りてくるかわからないジェリーズに対応しなければならないので非常に危険である。
ここから連れ出した動物たちを南東の平原で家畜として育てていたりする。
大森林は深く広大でその森を抜けた先を知るものはまだいない。
ジュエリーズ達の拠点。
ここからジェリーズたちが降り注ぐ。
綿菓子のような甘い雲ですべての建物が作られており、ジュースの出る噴水や水飴が降るなどメルヘンなお菓子の国。
中央には女神の泉に似た何かがある。
ジュエリーズの王の城も雲でできており、天に届きそうなほど無駄に縦に大きく立派である。